Zoom講座
『脚本大学』のご案内。
『脚本大学』は、2クラス制で、私が大学で構築した脚本理論を、
映画のシーンから解説する全12回(1年間)のZoomによる授業です。
月一回、週末の夜にライブで開催いたします。
アーカイブも配信しますのでライブにご参加できなくても視聴できます。
時間は60分程度。受講料は各回2000円です。
※12回通しでお申し込みいただきますと2回分無料となります。
講座の特徴は、私が構築した武蔵美の脚本カリキュラムを体験していただけるものです。また受賞経験の立場から、コンクールに特化したアドバイスもお話しています。クラスは3つ『1年』『2年』『映画分解』となります。
1つ、あるいは複数を同時受講することも可能です。
来年2月開始の2025年度『1年クラス・カリキュラム』は以下となります。
1年クラス(全12回・2025年1月から12月まで)
1『象徴と置き換え』
映画脚本の4本柱のひとつを解説します。これを脚本に取り入れないと映画にはなりません。同時に映画とドラマの違いを明確にお伝えします。混同しては映画脚本もドラマ脚本も理解することはできません。
2『省略と飛躍』
2本目の柱、脚本の時間を支配する方法について解説します。
映画脚本は時間を描くことであり、ドラマはストーリーを描くことです。ここでも映画とドラマの明確な違いをお伝えします。
3『対位法』
3本目の柱は、映像を武器として使う最強の手法です。映画脚本はストーリーを台詞と芝居で説明するだけでは不十分です。映画ならではアプローチで心情を浮き彫りにすることが必要です。
4『伏線と回収』
4本目の柱、伏線と回収には4種類のカードがあります。その違いを理解することで、いつ、どのようなカードを切るかがわかります。世情、よく言われる伏線と回収は、実は最下位のカードに過ぎません。
5『人物造型』
脚本におけるキャラクターの肉付け方法は映画もドラマも共通しています。
キャラクターには、脚本家があらかじめ決める行動規範、ルールが存在します。それが観客に感情移入を芽生えさせます。
6『反射』
ヒッチコックの『裏窓』を教材に、脚本テクニックの重要なカードを解説します。
何故、脇役が必要か。映画でもドラマでも、意味のない人物は登場しません。
7『ピクチャースクロールとクロスセクション』
私のカリキュラムで折り返し点となるきわめて重要な講義です。大学の授業でも大きなイベントとして開催しています。これを通っていただくことで、映画とはドラマとは、脚本の本質がご理解いただけると考えています。
8『映画の算数』
映画脚本は算数、足し算、引き算、かけ算、割り算で説明がつきます。ドラマ脚本もこのうちのいくつかを使っています。
9『喜劇の構造』
観客は何故笑うのでしょうか。映画で笑わせること、ドラマで笑わせることの本質とは。観客を笑わせるテクニックを分解解説します。
10『アンサンブルプレイ』
映画、ドラマとは、突き詰めればすべて群衆劇、アンサンブルプレイです。その構造を解説します。
11『不安定の予兆』
映画、ドラマとは、観客を不安定にする娯楽と言えます。ジェットコースターは急降下のスリルにお金を払いますが、それを効果的にするには、登っていくカタカタカタと音がするあの時間です。その応用を解説します。
12『蝦蟇の油』
商業映画、ドラマは大道芸に似ています。往来の人がどのように蝦蟇の油売りの口上に立ち止まるか(映画館の客席に座ってもらえるか、テレビの前に座ったままでいてもらえるか)を解説します。
2年クラス(全12回・2025年1月から12月まで)
1『脚本で落ち込まないための10の方法』
いかにモチベーションを下げずに書き続けられるかを解説。
2『美しい脚本の書き方とは』
コンクールで戦える脚本の書き方を解説。
3『発信する方法』
脚本家になるための、コンクールより確率が高い方法。
4『勉強法』
35年間、脚本家を続けてきた私がたどり着いた勉強法をわかりやすく解説。
5『コンクール利用法』
コンクールに振り回されず、疲れず、自分の上達ツールとして利用する方法。
6『打ち合わせという戦場で戦う方法』
いかに自分を守りながら、相手の要求に応じるかの戦術。
7『建て直し』
煮詰まった時が、最も上達のチャンス。
8『「彼と彼女の第2章」と「恋人たちの予感」の徹底比較』
テレビドラマの作劇法と映画の作劇法を明確に解説。二つの違いを理解しないとどちらも書くことはできません。
9『脚本家の文房具』
脚本を書くために便利な文房具をプロの立場から解説。
10『コンクールでやってはいけない10のこと』
コンクール受賞の経験から、これをやれば落選するというポイントをお伝えします。
11『絶対に1次通過する方法』
1次通過は戦略と戦術があれば突破できます。
12『絶対に2次通過する方法』
2次通過は戦略と戦術があれば突破できます。
※2年クラスは、1年クラスと同時にも受講可能です。